
2020年、2021年、このような月日が経過することを誰が想像していたでしょうか?
コロナの問題、ワクチンに対する捉え方、オリンピックの開催についてなど、ただでさえ人それぞれ意見がわかれるものですが、問題が大きければ大きいほど意見の食い違いにより、溝ができてしまうこともあるものです。
人と人が共存するって、とても難しいものですね。
まず、テレビを見ている人と見ていない人とでは価値観が異なることがありますし、インターネットの情報なども、どういった情報を収集するかによっても考え方に違いが出てくるものです。
そもそもの自分の考え方に統一性のある人もいれば、その都度意見が変わったり、メディアの情報がすべてといっても過言ではないくらい、何から何まで信じている人もいます。実際のところ、何が真実なのかわかりませんが、今日触れたいことは、個人的な見解ではなく、人それぞれの捉え方や感じ方は違うことが、自然なことだという認識を忘れがちではないかという点についてです。
それぞれ個性があり、違う者同士が理解し合うには、自分の意見を尊重するだけではなく、相手の意見にも聞く耳を持つことも必要ですよね。自分の考えが強くあるほど、自分と違う意見に耳を傾けることはしんどいものですが、それぞれが共存してゆくには、お互いが歩み寄る姿勢は欠かせないものではないでしょうか。
コーラルという色には「共存する」という意味があります。コーラルは赤とオレンジが合わさった色なので、赤の意味とオレンジの意味を合わせて紐解いてゆくことができます。
赤にもオレンジにもたくさんの意味がありますが、中でも
赤の意味「愛」・「情熱」・「正義感」
オレンジの意味「社交」・「自立」・「応援」
これらを合わせてみていくと、「共存する」ということを噛み砕いて見ていくことができます。
共に愛を持って交わり
(愛+社交)
情熱的に自分を信じて凛として
(情熱+自立)
お互いの正義感を尊重し合える
(正義感+応援)
「愛」・「情熱」・「正義感」、これらは相手へ思いやりを持って接することで、より絆が深まると思いますが、一方通行な気持ちであれば、迷惑になりかねません。
「社交」・「自立」・「応援」も同様に自分本位な気持ちだけで突っ走ってしまえば、「共存する」など無理な話。
つまり、「共存する」とは、やはり相手の気持ちを汲み取る、相手の意見に耳を傾ける、そういった姿勢が大事だということではないでしょうか。
コーラルの色の意味をつくり出す赤とオレンジの意味を紐解き、「愛」・「情熱」・「正義感」、そして「社交」・「自立」・「応援」といったキーワードを意識しながら「共存する」ということをあらためて考えてみると、人と人が交わる際に愛などの思いやりを忘れてはいけない、自分の熱い想いや主張したい事柄を大切にするように他者の想いや熱量、考え方や感じ方を尊重することも忘れてはいけないのだということを肝に銘じておけば、自分とは違う考え方の人に対しても腹を立てたり否定や批判することも少しは減らしていけそうなものです。
ただでさえ、見えないウイルスの影響により、不安や恐怖、焦り、苛立ち、憤りといった感情は否めないものですが、人が人を思いやる気持ちによって、マイナスを共有して新たな絆をプラスすることは可能なことだと思います。
しっかりと自分の考えを持ち、同時に人にも人それぞれの考え方があることを尊重していけたら、自立した者同士が支え合う「相互依存」が成り立ちます。
コーラルには「相互依存」という意味もあります。コーラルの意味には、実は「共依存」のテーマもあり、「相互依存」と「共依存」は響きが似ているので、一見同じような意味がありそうな雰囲気を醸し出しておりますが、実際はまるで違う意味です。「共依存」はお互いが依存し合っている状態を指し、広い視野が持てず自立できていない状態で関わり合う関係で、いっぽう「相互依存」は自立した者同士がお互いの異なる部分を許容し合い、認め合っている状態を意味します。
相手を受け入れず、自分の答えは正しくて他人の答えは間違っている!となってしまうと、責めの姿勢で反発心がわいてきて怒りや憎しみ、ときには軽蔑的な視点が入り、ネガティブなエネルギーをたくさん使うことになってしまいます。そうなると、自分の正義を守ることさえ、ハードになってくるかもしれません。
1+1が2になるということは、1人と1人で2つの意見が出てくるという考え方もできます。
こうやって言うのは簡単ですが、実際に実行することは容易ではないかもしれません。わたし自身も信念が強いほうなので、心が疲弊することが多々ありますが、それでもやはり相手の気持ちを汲み取ることを忘れないよう、周囲の方々と共存していくことを心がけたいと思っています。
自分の価値観にない他人の考えや言動というのは、あるのが当たり前、くらいの気持ちでいられたら、軽やかな気持ちで人と接していけそうですよね。
でも、もしも、「どうしてわかってくれないんだ!」と怒りが込み上げてきたり、「どういう神経してるんだ?」と相手を蔑んでしまったりしたとき、今一度、コーラルの色を赤とオレンジで紐解いて、そのキーワードを自分に向けてみてはいかがでしょうか?
赤 「愛」・「情熱」・「正義感」
オレンジ 「社交」・「自立」・「応援」
●自分が誰かを愛するように、誰かも誰かを愛している
●自分に情熱を注ぎたいことがあるように、誰かにも燃えるものがある
●自分の正義感があるように、誰かにも守りたいもの・貫きたいことはある
●人との交流では傷つくこともあるけれど、そこで学べることがある
●人と関わることで自信をなくすこともあるけれど、自分の役割を見出すこともできる
●人に応援されると頑張れるように、誰かを応援することでその人も頑張ろうという気持ちになったりもする
赤とオレンジの色の意味を通して、自分のことだけではなく、共に心を通わせたい誰かのことを想像してみると、少しずつ相手の気持ちを汲み取ることができてゆくかもしれません。少しずつ少しずつ意識していけば、いつか自然に交わっていけるのではないでしょうか。