
厚生労働省が令和3年に、およそ14,000の事業所を対象に行なった調査では、メンタルヘルスの不調により連続で1か月以上休業、あるいは退職した労働者がいた事業所の割合は10.1%、実に1,400社近い企業が該当しました。
同じく労働者個人を対象にした調査では、現在の仕事や職業生活に関することで強い不安やストレスと感じる事柄があると回答した労働者の割合は53.3%にものぼっています(※)。
長引くコロナ不況と言われる中、企業が自社の生産性を高めていくためには、社員のメンタルヘルス、ひいては心の病と向き合うことが、非常に重要な課題になっています。
そこで、会社で働く方々が心地よく自分を生き、自信を持って目の前のことに取り組む、そんなキッカケになるツールがあるとしたら試してみたくはないでしょうか?
そうしたツールとして、色彩心理学術協会(CPAA)では特許を取得したオリジナルの色彩心理学のメソッドやカラーカウンセリングをご提供しています。
鬱をすぐに治すことはできなくても、鬱を毛嫌いせず自分らしく生き抜くことは可能です。
心身ともに100%完全な健康を正解とするのではなく、辛いことや大変なことがあってもそのネガティブなものからポジティブなものを少しずつでも汲み取ることができれば、自分自身を尊重すること、自己を信頼することにつながり、自分のエネルギーをまっすぐな気持ちで使いたいと思うようになるのではないかと思います。
「ネガティブなものからポジティブなものを少しずつでも汲み取ること」と言いましたが、この汲み取る際に「色」というツールがたいへん役に立ちます。
なぜなら、どんな色にもポジティブな意味とネガティブな意味があり、それらは表裏一体であること、さらにはそのポジティブが成り立つためにはネガティブの存在は必要不可欠であり、それは私たちの生き方においても同様に当てはまるからです。
いま、現時点で辛く苦しい状態にある人は、自らポジティブになろうとしても、あるいは他の人からポジティブになれと言われても、到底できないものです。
「それができれば苦労しない」
「そんなふうに思えれば悩んだりしない」
「もうやめてくれ」と。
しかし、カラーカウンセリングを通じて、自分で選んだ色を前に話し合うだけで、状況は一変します。
色を介して、いまの辛い自分、いまの苦しい状況を見つめると、最初は色のネガティブな意味にすっかり共感していたとしても、その裏にある色のポジティブな意味を知ると、(自分自身やカウンセラーの主観とは切り離された)客観的な観点から自分の心や置かれた状況を見つめることができます。
どんなに状況が暗闇の中にいるような最悪な状態だったとしても、その人にとって希望となる輝かしい言葉を受け取ることができるのです。
これが色彩心理学術協会(CPAA)でお伝えしている色の伝え方の大きな特徴です。
「あ、この辛い状況は、この色の意味からこういうふうに考えればいいんだ!」というような積極的な気付きが、悩んでいる本人の内側から自発的に生まれやすくなるのです。
これが、言葉と会話だけの一般的な心理カウンセリングにはない、CPAA色彩心理学の、ひいてはカラーカウンセリングの圧倒的な利点の一つです。
色は可視光線という電磁波で、光です。そのため、色を選ぶ際には何の知識も要りませんし、難しいことを考える必要もなく、見たまま、あるがままに直感的に選ぶことができます。
人間の何十兆とある細胞には波動・波形があり、常に振動するその波と色の波長が共鳴することで、いまの自分を紐解くことができ、文字や言葉だけでは入り込めない記憶と経験を炙り出し、心に明かりを灯すことができるのが色なのです。
目に見える色には感情の記憶を蘇らせ、ありのままの自分の心を照らし、自分と向き合うことを可能にします。
色彩心理学はまたまだ知られていない分野ですが、知った人から心身ともに大きな変化を手に入れています。
色彩心理学術協会(CPAA)では色彩心理学やカラーカウンセリングの普及を通して、色を選ぶという行為をより身近なものにしていくと同時に、人が苦しさや悩みを抱えてしまうことや、ポジティブになれない現実を否定することなく、色というツールを通してその苦しさや悩みの中から自分を尊重し、信頼し、慈しむことができるようになる気づきを、苦しみ悩む本人が自ら見出すことができるようになるサポートができればと考えております。
このようなパワフルなツールとしての色彩心理学を、社員様や従業員様のメンタルヘルスに役立てたいとお考えの企業様がいらっしゃいましたら、こちらのお問い合わせフォームからご連絡ください。
※参考文献
厚生労働省ホームページ『令和3年 労働安全衛生調査(実態調査) 結果の概況』
https://www.mhlw.go.jp/toukei/list/r03-46-50b.html