鬱々する、心がモヤモヤするときに知っておきたい色の意味

鬱と診断されたわけではないけれど、何だか苦しい。病院へ行けず、ただひとりで苦しんでいる。頑張りたいのに頑張れない。そんな方にとって、オレンジの色の意味が鬱々とした状態から抜け出すヒントをくれるかもしれません。

「自分は鬱なのだろうか?」と思ったことはありますか?

もしかすると当てはまる方は少なくないかもしれません。実際にカラーカウンセリングに来られる方で、過去に鬱の診断をされていた方は多くいらっしゃいます。

鬱の人には「頑張って」と言っちゃいけない。これは、よく聞く話ですね。確かにその通りと言えると思いますが、ただ、これは人にもよるところがあるのではないでしょうか。言ってほしい人、言われたくない人、人それぞれ。そして、同じ人でもそのときの状況によっては、「頑張って」という言葉がプレッシャーで辛くなることもあれば、「頑張って」という言葉が力になることもあり、心の状態によって同じ言葉でも受け取り方が違ってくるものです。

残念なことに色彩心理学では本格的な鬱治療を現段階ではできません。しかし、抜け出すキッカケになることは大いに期待できます。ただ、もう一度言いますが鬱の治療はできませんし、真似のようなことをしても危険です。病気と診断されたら専門の医師の治療を受けることがベストです。

何らかの理由で病院へ行けない・行きたくない、だから鬱だと決まったわけではないけれど本やインターネットの設問に答えていくと、そこでの鬱診断の結果にはやけにあてはまる、そんな経験もあるかもしれません。そもそも鬱は治るのか?鬱は本当に病気なのか?そんなことまで考え始めたら、余計に鬱々してしまいますが、冒頭でお伝えしたオレンジの色の意味が、鬱々とした状態から抜け出すヒントをくれるかもしれない、この意味とはいったいどのようなものかをお伝えしていきます。

色の意味はそれぞれの色にそれぞれの意味があり、違う色でも似たような意味を持つものもありますが、オレンジにしかない意味もあり、中でもとくにインパクトの強いオレンジの意味は「ショックやトラウマ」。しかし、これは繋げて「ショックやトラウマからの開放」と覚えていただきたいです。

オレンジには、
依存・執着・ショック・トラウマ、といった、一瞬ビックリするような意味がありますが、
自立・ステップアップ・幸福感・応援、という活発で温もりのある意味もあります。
これがオレンジの意味の深さです。

依存と自立は対極にありますが、依存がどういったものかわからなければ自立するのは難しいものです。
誰かに依存して何かに執着して、手放したほうがらくだと頭でわかっていても心がついていかず、苦しくなってショックを受けたり傷ついたり、そして依存と執着でそれにしがみついていることで、心の傷が回復する間もないほど何度も何度も傷口に触れ、トラウマになる。そんな負の連鎖が自分を苦しめます。
しかし、人生最大のショックな出来事がターニングポイントになることも多いのが事実ではないでしょうか?挫折の経験、絶望的などん底の経験、そんな経験があったからこそ今の自分がいる、そう感じたことはないですか?

わたし自身も、恋愛でどん底状態になり自分を見失ったことで、自分を助けたい、カウンセラーになりたい、と思うようになり、心理学の勉強を本格的に始めました。人の優しさにも敏感になれました。
心が弱り傷つくことで、本当の強さと優しさを感じることができる、オレンジは経験を肥やしにしてステップアップしていく意味を持つ色です。

子供の頃は親に依存し、さまざまな経験を経て自立していきます。いつまでも親に抱っこしてもらえません。泣いてなだめてもらえません。しかし、抱っこされてなだめてもらった経験が意識的にも無意識的にも幸福感と安心感を与えてくれます。依存して得られる温もりは、この先を生きるためのエールになります。最近では毒親という言葉も耳にしますが、どんな親でも子供を抱きかかえたことはあるでしょう。泣くのをやめさせようとしたことはあるでしょう。家庭環境の諸事情で虚しさや悲しさがあったとしても必要なプロセスは踏んでいるのです。

もっと認めてもらいたかった、注目してほしかった、愛してほしかったという思いは、ずっと依存状態で成長を阻みます。満たされない思いに心を満たしてしまうと前を向いて歩けなくなります。前向きになれないのです。前を向けないと、いつまで経っても、過去はああだった、これもしてもらっていない、こんなイヤな思いをした、と何度も何度も傷つき続けてしまいます。本当は子供の頃に依存の経験はしているので、満足がいくものでなかったとしても感じることが大切なのです。依存したことを自覚することで次のステップである自立に繋がります。すると、依存したことに価値が出てくるのです。しかし、いつまで経ってもそこに価値を見い出せないと、自分自身の価値も自分で見出だせず、傷つき続けてしまうのです。

依存はしていいのです。しないといけないし、したことを自覚することでステップアップの機会に恵まれます。
また、ショックだったな、傷ついたな、というのも依存と同等に、その経験に留まるのではなく、自覚して次のステップへ進むと自立に繋がっていきます。虚しさも悲しさも、後悔やトラウマも、認めてしまえば次に進めます。すべてが人生の肥やしになるのです。

最終的には、さまざまな経験をしてきた自分自身に依存するような形がとれれば、自分を信頼し、しっかり前へ進んでいけます。自分自身に依存する、この場合、依存という言葉は適切ではないかもしれませんが、他者に求めがちな、かまってほしい、認めてほしい、愛してほしいというような思いを自分に向けるのです。自分が自分に重きを置き、他者承認ではなく自己承認することで自立して自分の人生を自分でコントロールしていくことができます。そこへたどり着くためには、それ相応の経験が必要であり、その経験は必ずしもポジティブな経験だけがいいわけではなく、失敗や挫折、ショックやトラウマの経験こそ、自立するための肥やしとなり、他者を理解する共感能力や人を応援する力を培えるのです。それだけのパワーがあることをオレンジの意味を通して理解していくと、すべての経験が財産であることがわかります。苦しく辛いときには、そんなふうに思えないものですが、オレンジの意味を知ったならば、「そうかもしれないな」くらいでいいので、どんな経験も後々には財産になることを意識してみてほしいと思います。

オレンジには、バイタリティ、アクティブ、生きる喜び、といった意味もあります。

もしも、今もう生きることをやめてしまいたいほど鬱々していたとしても、それを越えるだけの力、バイタリティがあることを忘れないでほしいのです。そんな力はいらない、もう何の希望も欲望もない、そんなふうに思う気持ちさえ、間違いなく人生の肥やしになります。

生きるのをやめたくなるのは、今までの自分をやめて新しい自分として生きるタイミングなので、その気持ちは逆説的に前向きな表れでもあります。

なぜ自分がこんな思いをするのだろう、どこで間違えたのだろう、もうやり直しなんてできない、そう思ったとしても、そのネガティブと同じくらい(実際にはもっと大きく)ポジティブな未来が待っています。どん底を超えた人には、もう底がありません。
本当は無敵なのです。新しい人生をやり直すには、大きくリセットするキッカケが必要で、それが辛すぎるからと言って人生を投げ出すと、その先に待っている安心感・充実感・満足感を感じそこねてしまい、もったいないです。自分で人生のコントロールをしているイキイキした自分を生きる、そこまで行ってみると、本当にあの最悪の状況が自分をここに連れて来たのか、と実感できます。必ずできます。

人生を諦めることだって簡単ではないはずです。鬱かどうかで人生が決まるのではなく、望む自分の生き方は、どん底を越えた先に必ずあるので、そこへ行くまでのすべてが必要なプロセスであるということ。これがオレンジが全力で訴えかけている最強の意味なのです。

こちらの動画も、オレンジの意味の奥深さを感じていただける内容になっています。

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