
カウンセリングや
カラーカウンセリング
カラーセラピーでも
「傾聴」は非常に大事です。
しかし この傾聴とは 相手の話を
根掘り葉掘り聞くことでも
興味本位で聞き出すことでもなく
心から寄り添った結果として
「心で聴く」こと
相手のライフスタイルではなく
存在そのものに興味を持って
心と耳を傾けることだと捉えています。
しかしながら
誰にとっても 一番の相談相手は
自分自身であったりするのでは
ないでしょうか。
ただ 自分と対話をするクセがないと
自分とどう会話していいのかがわからない
そのヒントを教えてくれるような人
それこそがカウンセラーの役割なのかもしれません。
個人的なアドバイスを言うというより
寄り添える人です。
だから 個人的な経験が
相手の求めている答えに繋がる確率は
それほど高くないと思うくらいがちょうどいい。
そういった考え方を
改めて大事だと思い直しました。
それは 河合隼雄さんの著書を読んでいて
自分の考え方は
間違えていなかったのだと
背中を押してもらえた気分になったからです。
色のカウンセリングやセッションを通して
大事にしていることのひとつに
こちらの主観や意見や感想はいらない
良かれと思ってもアドバイスなどで
答えを決めつけることは
しないという信念があります。
わたしは本というのは
自分で良い本に巡り合うところから
読書が始まっていると思うタイプなので
オススメの本があっても
基本的に人に言ったりしないのですが
河合さんの本の内容を
読み返していくうちに
いまの自分の言葉なんかより
断然響くと思ったので
今回は あえてお名前だけ
挙げさせていただき
内容を抜粋させていただき
是非!知っていただきたいと思い
こちらのブログに書かせてもらいました。
カウンセラーやカラーセラピストを
目指される方にこそ
目を通していただきたい内容です。
*・*・*・*・*
もしある日 音楽を聴いて感激して
それでは早速これから音楽家になろう!
と思う人がいるかどうか(笑)
そんなにすぐに音楽家になれると
思う人はいませんよね。
また花が好きで
自分で花を生けるというのは
今日から生けられるけれど
お花の先生になるというのなら
相当の練習・努力・その他もろもろの
条件が必要だということは誰にでもわかる。
カウンセラーになるというのも同じです。
専門家になるというのは大変なことです。
人は誰でも 悩んだり苦しんだりして
生きてきたわけですから
そのぶん自分の人生経験は
なかなか豊富だと思えるんですね。
で この豊かな人生経験を生かして
人の役に立ちたいと思う方がいるのだけれど
僕の経験からいうと
まぁ そんなものはほとんど役に立たない(笑)
自分の人生経験で人の役に立てる部分は
微々たるものです。
*・*・*・*・*
どうですか?
清々しいくらいハッキリ言いきってもらえて
嬉しくなりました。
経験は宝物です。
その後の人生に大きく関わります。
とはいえ 自分の経験が
人の役に立てるなんて考えは
エゴに近いのかもしれません。
とはいえ 経験がないと
共感も共存も難しいものですから
絶対的に必要であることは
確かだとは思います。
次に 抜粋させていただく内容こそ
本当に カウンセラーにとって
重要なことだと思っています。
*・*・*・*・*
「真剣に ただ聞く」ことについても
たとえば うちの子が勉強しなくて困っている
というお母さんがいて
いかに心配かという話だとする。
そういうのを聞いているうちに
もうウズウズしてきて
「あら お宅のお子さんは よく勉強してるじゃない」
とか
「勉強しなくたって いろいろな道があるわよ」
なんて 口を出して言い切ってしまう。
相手のことを聞くというより
自分の意見を発表したい気持ちが強くて(笑)
黙っていられないのです。
「ただただ真剣に聞く」というのは
黙っているだけだから
楽だろうなんて とんでもない。
それじゃ「真剣」が抜けています。
それは真剣ふうとでも言うか
やはり自分を主役にしている場合が多いですね。
ただ聞くのは ほんとうに
ものすごくエネルギーのいることなんです。
少なくとも もうすこし「聞く」ことを大切に
と思います。
*・*・*・*・*
そう!もう本当に自分が主役に
なってしまっていることに気づかず
自分の意見を発表したい気持ちの強い方
非常に多いのです。
とくに いとも簡単に
資格が取得できるカラーセラピストに
最も多い傾向があります。
それも仕方のないことで
簡単に取得できてしまうからこそ
こういった大事な内容を
教えてもらっていないのです。
資格だけ取ったら
自分のオリジナルでやってしまい
知らず知らずのうちに
人の役に立っている気持ちだけが
先行して 自分の意見を
主張してしまっているのです。
だからこそ
次の抜粋も読んでほしいのです。
*・*・*・*・*
なにかをアドバイスするだけで
解決するなんて
そんな簡単なものじゃないというのは
真剣になればなるほど
だんだん感じてきます。
ほんとうにもう ただ聞こう
もっと聞こう・・・それだけですね。
聞くときに 何度も言うように
「聞く」難しさは なかなかのものです。
聞くときに 私が聞いてあげている
という感じになったら
お互いの立場が ぱっと上下関係になるんです。
相談を聞くうえで
相談を持ち込んだ人が下というふうな。
真剣に相談を受ければ受けるほど
上下関係はなくなってきます。
だんだん同じ場にいるという関係になってくる。
人はなまじ忠告やアドバイスをもらうより
「ふーん ふーん」とただ聞いてくれる人が
そばにいてくれるほうが
悩みの解決になったりするものです。
カウンセリングという仕事も
言うなれば この「ふーん」を
引き受ける人とでもいいましょうか。
でもね何度も言いますが
この「ふーん」は難しいんですよ(笑)
ふーんにとどめきれずに手をだしたくなる。
*・*・*・*・*
笑顔で「ふーん」が言えること
目を輝かせて相手の話を聞けること
相手を尊重して意見を言わないこと
専門家という響きに相応しい
カウンセラーやカラーセラピストに
なりたいのであれば
これができないとね。と思います。
自ら含め 意識を高く持ち
信念を見失うことのないよう
今年も 初心や基本を忘れずに
遂行していきたいと思います。
どうぞよろしくお願い致します。