色彩心理学で「幸せを感じ取る力」を育み 幸せの握力を手に入れよう!

「幸せに生きる」こと。それは誰もが望んでいることではないでしょうか。わざわざ不幸になる道を選択する人はいませんよね。しかし、無謀なチャレンジによって撃沈している人のことを傍から見たら、不幸に見えることなどはあるかもしれません。本人は納得していても、他人からしてみると気の毒に感じるケースもあります。幸せを感じるモノ・コト・ヒトは人ぞれぞれということですね。

色の中で、好き・楽しい・幸せという意味を持つのは黄色です。同時に、黄色には、個の意識・明るい・オリジナリティといった意味もあります。
自分の意識の中には好きなことや楽しい面白いと感じるセンサーがあって、その楽しい面白いと思うことをやってみる、知ったり学んだり好奇心をめぐらせて冒険してみることで明るい気持ちになり、それがその人らしさにつながる、黄色は、そんなワクワク感が詰まった色です。

1977年『幸せの黄色いハンカチ』という映画もありました。映画を観たことはなかったとしてもタイトルを聞いたことがある人は多いのではないでしょうか。山田洋次監督も有名ですね。黄色は幸せの色として代表格。ひまわりなどの印象もあって、明るく朗らかな印象もあることでしょう。

最近は自己を啓発するため、自己肯定感を高めるためと謳った様々な手法があり、その中でも自分を理解するために「書き出す」ことが推奨されていますが、これはとてもいい方法です。しかし、前提として、自分自身に幸せを感じ取る力がなければ、何をやっても長続きしない、ピンとこない、疲れてしまう、ということになりかねません。
何かをするために、とか、何かになるために、と“方法論”を情報収集する前に、まず幸せを感じ取る力を育んでおかれるといいと思います。

過去に、生徒さんで魅力的な方がいらっしゃったのですが、その方が結婚された旦那様は出会ったとき年齢を偽ってつき合っていて、結婚する少し前に実年齢を明かされたと言うのです。そのとき、その生徒さんは「最初はビックリして、え!と思ったけど、そこまでして私とつき合いたかった、結婚したかったんだって思ったんです」とおっしゃったのです。この考え方、素敵だと思いませんか?
具体的なサバ読みは忘れてしまいましたが、実年齢との差がけっこうな数(10歳とか)だった記憶があり、その場にいた他の生徒さんも驚愕していました。これって、考えようによっては「騙された!」と被害者意識を感じて傷ついたり、「許せない!」と腹が立って相手を責める気持ちが湧いてくるなど、いかようにもネガティブな感情に陥ることができたと思うのです。しかし、そうではなかったその生徒さんはイキイキしていて明るくて、人生を楽しそうに生きています。もちろん、今も幸せな結婚生活を継続されていらっしゃいます。

最初に年齢を偽っていた旦那様を「嘘をついた人」という目で見るのではなく、「そこまでして私を好きになった人」として捉えているのです。これこそが幸せを感じ取る力がある、ということ。幸せの握力の強さだと言えます。

CPAAの色彩心理学では、リフレーミング(*)の効果を有効活用したいと考えていて、講座内でも色の意味と一緒にお伝えしています。なぜ、意識してお伝えしているのかと言いますと、あるネガティブな事柄も少し角度を変えてみればポジティブにも受け取ることが可能で、それによって幸せを感じ取る力を育んでいくことができるからです。色には様々な異なる意味があるからこそ、それができるのです。

黄色は幸せの色だと言いましたが、同時に、不幸・不安・心配という真逆の意味があります。ここまで違う意味が同じ色にあると、講座に参加中の生徒さんの多くは知ったときに混乱するのですが、この混乱というのもまた黄色の意味です。さらに、学ぶ・知識・吸収という意味も黄色にはあって、「幸せも不幸も表裏一体で、どちらを選択するかは自分次第、そのために混乱しながら学ぶことも大事だよ」と黄色の意味から受け取ることができます。

闇雲に“方法論”を情報収集して混乱している人も多いかもしれません。しかし、“失敗は成功の母”と言うくらいですから、混乱も失敗も心配も、うまくリフレーミングすることができれば、着地点は幸せ。幸せに生きることは、いかに自分に起こった出来事や目の前の現実の中から「幸せ」を感じ取れるかどうかにかかっています。

いま、とても苦しい、つらい、逃げたい…そんなふうに感じている方がいらっしゃるのなら、その苦しみの中から、幸せの種を見つけ出すことができれば必ず明るい未来へ繋がります。もちろん、簡単なことではないかもしれませんが、必ず幸せの道へと続いています。

黄色は、ウキウキワクワクのハッピーカラーですが、不安も心配も混乱も内包した色です。それでも正真正銘、色の中で最も明るい色です。
人も色も両面を持っています。自分の中の明るい部分を見ずに暗いところにばかり焦点を合わせていたら滅入ってしまうのは当然のこと。“それぞれの人の持つ明るさや自分らしさにピントをあわせて幸せに生きる!”“目の前の現実世界に実る幸せの種はどこにあるのかに目を向けてみる!”そのためにも、色でリフレーミングすることの素晴らしさを講座やセッションでお伝えできればと思っています。

リフレーミング(reframing)
「視点・枠組み(Frame)」を「組み直す(Re-Frame)」という意味の心理学用語で、物事を違った見方で捉え直すことにより、今までとは違う考え方や感じ方を持たせることをいいます。

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