CPAA認定講師 特別対談『浅賀舞子先生×まなかみちこ先生』

今回は、色彩心理学術協会(CPAA)認定講師の浅賀舞子先生まなかみちこ先生のお二人の対談の模様をお届けします。

お二人とも「THE ALFEE」や、ライブ鑑賞が大好きという共通点をお持ちで、アルフィーの曲やメンバーについてのお話から、色を学ぶ利点や、本当の自分らしさを知ることの意義、過去の経験の価値などをテーマに、とっても楽しく会話がはずんでいらっしゃいました。

ひとつのことを長くやり続けることの価値

まなかみちこ先生(以下「みちこ先生」):
こんにちは、今日はよろしくお願いします。

浅賀舞子先生(以下「舞子先生」):
こちらこそお願いします。アルフィーのライブは以前は毎年とか、けっこう行かれてた感じですか?

みちこ先生:
そうですね、学生のころにけっこう毎年のように行ってましたね。

舞子先生:
もうずっとやってくれてますものね。春ツアーやって、夏のイベントやって、秋ツアーやって、冬は冬で武道館やって、っていう。

みちこ先生:
最近は行けてないんですけど、今も変わらないスタンスですかね?

舞子先生:
今もまったく変わらないですよね。本数は昔に比べてちょっと減って来てるとは思いますけど、スタイルは変わらずにやってますね。

お二人がチェックしているのはアルフィーファン必見の書『THE ALFEE Cyclopedia 1974-2009(WANI BOOKS刊)』

ディスコグラフィーやメンバー3人の写真のほか、THE ALFEEの長い歴史を総括できる充実のサイクロペディア。

みちこ先生:
舞子先生は最近だと、どのあたりのライブに行かれたんですか?

舞子先生:
(2019年の)夏に、幕張で2日間やったうちの初日に行きました。幕張の花火大会とかぶったので、ちょうどバラードのときとかにドーンみたいな(笑)。直後のMCで桜井さんとかが冗談っぽく「いいところでうるさいよ〜」とかって言ってたりして、昔と比べるとライブの雰囲気はそのままです。

ただ、曲とかはむしろ激しさを増してるんじゃないかなって思ったりもします。年齢的にも還暦とかを過ぎたらアコースティックライブとかやるのかなとか思うじゃないですか?でも全然変わらず、むしろ激しく、高音の曲が多かったりとか「行くところまで行くぞ!」みたいな感じが伝わってきますし、ツアータイトルも『Battle Starship』なんて、戦艦みたいなポスターで攻めてますね(笑)。

みちこ先生は一番好きな曲とか、好きだった曲とかありますか?

みちこ先生:
けっこう昔のバラードが好きで、アルバムの『For your love』だと『あなたがそばにいれば』とか、『あなたの歌が聞こえる』とかがすごく好きで、今でも聴いてたりしますね。

舞子先生:
すごく激しい曲もあれば、寄り添ってくれるような優しい曲が多いですよね。

みちこ先生:
舞子先生はどんな曲が好きですか?

舞子先生:
2006年の夏に横浜に遊びに行ったら、たまたま赤レンガ倉庫でアルフィーがイベントをやってて一緒にいた子と覗きに行ったら、すごい熱量で、ファンの人達の熱気もすごかったんですね。

野外ステージも行ったことなかったんですけど、「なんかすごいかっこいい!」と思って、一度もライブに行ったことないし、曲もちゃんと聞いたことないのにその場の空気感で、その場でグッズを買っちゃったんですよね。

みちこ先生:
何を買われたんですか?

舞子先生:
イベントの名前の入ったバングルでした。あ、今日持ってくればよかったですね(笑)。

そこからもうさっそく次の秋ツアーに行ってみようかってなって、そのツアーの最初にやった曲が『誓いの明日』だったんですね。その曲がすごく印象に残ってて今でも好きな曲です。

みちこ先生:
『誓いの明日』いいですよね。

舞子先生:
せつないというか、バラードと言っていいのか、力強い曲じゃないですか。イントロからすごく印象的ですし。

アルフィーの曲ってメロディーもすごいきれいだったり、歌詞も力強かったりしますけど、イントロとか間奏とかの部分もすごく印象的というか。

みちこ先生:
イントロがいい曲、多いですよね。

舞子先生:
私、イントロが長い曲が好きみたいです。まだ歌に入らない!みたいな(笑)。『孤独の影』とか好きですね。いきなりドンと歌で入ってくれて盛り上がれるのもいいんですけど、イントロからどっぷりその曲に入り込めるみたいなのも好きです。

みちこ先生:
なるほど、そうだったんですねえ。じゃあ、その1曲目の「誓いの明日」で・・・

舞子先生:
これはもう(ライブに)通おうと(笑)。

みちこ先生:
ですね(笑)。

舞子先生:
あとは生で初めて見て、メンバーがバラバラすぎたのが笑ってしまって・・・。

衣装からしてバラバラじゃないですか?桜井さんはスーツでビシッとクールにきめて、サングラスがかっこいい感じで、坂崎さんはラフでカジュアルな感じ。で、高見沢さんはキラッキラ(笑)。「あー、これで成り立つんだ〜」っていうので思わず笑っちゃいましたね。

アルフィー以外にも舞子先生はX JAPANやLUNA SEA、GLAYほか、みちこ先生はHey!Say!JUMPなどのライブにも足繁く通っているそうで、生演奏の空間を共有する楽しさに話も弾みます。

みちこ先生:
並ぶとまったく違和感ないですよね。

舞子先生:
すごく自然で、当たり前で、こうじゃないと、って思いますよね。

みちこ先生:
MC中のお話も面白くて引き込まれますね。

舞子先生:
下積みというか、ヒットが出ていなかったときは、トークで掴んで笑わせて、そのまま曲に入る、みたいなスタイルを取ってたみたいですね。

みちこ先生:
今、コントとかもしたりしてるんですか?

舞子先生:
してます、してます。高見沢さんがお笑いコーナーのネタの台本を書いて、お二人に渡して、それを桜井さんと坂崎さんが見ながら一生懸命やるっていう。

失敗すると「段取りが違う!そこでこう動いてくれないと俺が動けない!」とかってよく突っ込まれてますよ(笑)。そこは外せないみたいですね。サービス精神というか、ファンを喜ばせてくれつつ、自分たちも楽しんでやってるっていう感じですね。

みちこ先生:
音楽も楽しめるし、トークやコントも楽しめて、バラエティに富んでますよね。コントのリハがすごく熱心、って聞いたことがあります。

舞子先生:
一番そこに時間を割く、みたいな(笑)。

みちこ先生:
ミュージシャンなのに(笑)。絶妙な掛け合いですばらしいですよね。長く続いていらっしゃるのが納得いきますね。

舞子先生:
45年続けるって、なかなかできないですね。インタビューとかで「長続きの秘訣はなんですか?」っていう質問に答えていらっしゃるのを聞くと「三人とも次男で、“俺が俺がタイプ”じゃないから、いい距離感で、ぬるま湯の感じで続けられる」っておっしゃってますよね。

曲を作ったときも誰がヴォーカルやるんだっていうときに「お前がいいんじゃない?」「いやお前のほうが…」って譲り合うみたいですしね。

みちこ先生:
欲のない感じがいいですね。

舞子先生:
お互いがいいところを引き出し合ってやってますよね。それでもフェードアウトしていかないし、それぞれが違う音楽の嗜好性を持っていて、新しい刺激も入ってくるんでしょうし、それをアルフィーに持ってこようみたいな。

みちこ先生:
アイデアも溢れ出て途切れない凄さがありますものね。

舞子先生:
ライブでも、客席に「今日初めて来た人〜!」って聞いてくれたりするんですけど、「何十年前のどこどこにいた人〜!」っていう質問でもバーって手が挙がるんですよね。

みちこ先生:
お子さん連れていらっしゃる方とか、ご年配の親御さんといらしてる方とかいますものね。

舞子先生:
ですよね。デビュー当時の曲も演奏するし、20年目・30年目の曲もやるし、新曲も出す、っていう。ファンのことをすごく大事にしてくれてるんだなっていうのを、毎回ライブに行くと感じます。

みちこ先生:
私は出戻りですけど、またライブ行きたいですねえ。

個性に共鳴し、惹かれ合う色の魅力

舞子先生:
みちこ先生は高見沢さんがお好きなんですよね?どんなところに惹きつけられました?

みちこ先生:
当時からアツいものを持っているなあって、学生ながら感じていて、そういうアツさを歌とかMCを通して訴えているなあって、すごく響いてきて惹きつけられましたね。

舞子先生:
カラーで言うと、もう絶対レッドだなっていう(笑)。全面にレッドが出てる感じですよね。情熱とか、まっすぐなところとか、エネルギー量とか突き進む力とか、3人の中でも一番強いなあって感じしますね。

みちこ先生:
歌いながらも、抑えきれずにシャウトしちゃうときとかありましたけど、今でもですか?

舞子先生:
やってます、やってます。抑えきれない情熱で「ウォー」って(笑)。

みちこ先生:
変わらずですね。ちなみに、舞子さんはどなたがお好きですか?

舞子先生:
私は強いて言うと坂崎さんが好きなんですけど、最初のライブを見る前に3人でテレビに出てるトークを聞いて、あ、なんかいい人だなってすごく惹きつけられて。

考え方とかスタンスとか、メンバーの中での立ち位置とか、司会の方との掛け合いとかがしっくりきて、相手を尊重する感じだったりとか、うまく相手のいいところを引き出して笑いに変えて和ませて、でもグイグイ前には出ない、みたいな。

もちろん曲も好きですし、ギターのテクニックとか声も素晴らしいんですけど、キャラクターとか人間性とか、そっち側から入りましたね。

みちこ先生:
社交性、すごいなって思いますよね。

舞子先生:
交友関係とお付き合いの幅が広いですよね。年上の方にも年下の方にも好かれますし。

坂崎さんは何色の人かなって思ったんですけど、調和の意味でグリーンかなってパッと浮かんだんですね。ただ、そこまで控えめ過ぎず、マイペース過ぎない感じもあるので、個の意識のイエローとかも少し入ったオリーブグリーンかな、とかって少し思い始めてます。

調和を取りつつも、自分のキャラクターとかもしっかり出してバランスを取ってますし、女性的で受容する感じとか、和ませてくれる感じもありますよね。そういうところでオリーブっぽさもあるのかなって思いました。

みちこ先生:
桜井さんは何色なんでしょうね?

舞子先生:
真面目で堅実な感じもしつつ、面白くておとぼけっぽいところもあったりしますね。

ブルーっぽいのかなっていうときもあれば、やんちゃな部分があったりもするし… たしかに何色なんでしょうね?

みちこ先生:
お料理とか見てると、すごく几帳面にやってる部分もあったり。

舞子先生:
うんうん、誰よりもレシピ通りやってますよね。二人がふざけて脱線してもコツコツやってて、それなのに失敗すると責められる、みたいな(笑)。

みちこ先生:
あぁ〜、それありますよね(笑)。

舞子先生:
コツコツ堅実に積み上げるっていう意味ではブラウンとかかな、とも思いますね。楽器もベースで、しっかり支えてるっていうのもありますけど、桜井さんはすごく安心感がありますね。

あと、THE ALFEEっていうグループを色にしたら何色かなって思ったんですけど、オレンジっぽいところもあるかなって思いましたね。人間関係とか、みんなに支えられてるところとか。

みちこ先生:
温かみとか親しみやすさもありますものね。

舞子先生:
ですよね、ライブに行くと、それすごく思いますね。応援してくれるところ。応援ソングも多いじゃないですか?

まずご自身たちが頑張っているというか、率先して活動を続けていらして、どんどん新曲を出してツアーを続けて…っていうところがありますけど「ついて来い!」って強引に引っ張るんじゃなくて「みんなも一緒に頑張ろう」みたいな感じですよね。

みちこ先生:
そうです、そうです。「頑張ろう!」って背中を押してくれる感じがありますよね。

色が教えてくれた“本当の自分らしさ”

舞子先生:
カラーの勉強をする前は、全然自分に自信を持てなかったりとか、自分を好きになれない時期がすごい長くあったんですけど、色々なバンドとかミュージシャンの曲の中に自分との共通点を見つけたりして自然と引き寄せられて好きになった経験が多かったように思います。

みちこ先生:
色を学んで色に置き換えると、明確に自分のことを知ることができますよね。

舞子先生:
そうですね。色の意味を知ったことであのころを振り返ると「ああ、悩んだ時期も無駄じゃなかったんだ」とか「あれがあったから今があるんだ」とか、自分の良さを発見できたりっていうことにもなったと思います。

みちこ先生:
色って、そういうことがあらためて再認識できますよね。

私は転職とかをけっこうしていたので、そのときはちょっとやっぱり後ろめたい気持ちがあったりもしたんですけど、ミナモトカラーを知ることによって、本当に自分が心からやりたいことや楽しめること、打ち込めることに情熱を注いでいくっていう、自分のミナモトカラーのイエローとレッドの質が表れてたんだなっていうのを知ることができて、さっきおっしゃられてた「ああ、あの経験は無駄じゃなかったな」って、私もあらためて今思っています。

舞子先生はミナモトカラーを知っての気づきとか良かった点とかありましたか?

舞子先生:
私の場合、ミナモトカラーがマゼンタとコーラルなんですけど、講座でミナモトカラーを出したときに、レッドが強いっていうところがすごく意外だったんです。

絶対ブルーが強い人間だと思ってて、自分から情熱的に動くとか積極的に人と関わるとか、そういうことが苦手だと思いこんでいて、自分は一歩引いたところからサポートしたりとか考えたりっていうほうが向いてるんだろうなって思ってたんですけど、「あ、違うんだ」って(笑)。

全く違う質を使いこなせるっていうことがわかったので、最初はすごく慣れないというか、いい意味でショッキングだったところがあったんですけど、そのあと「ああ、私はレッド系の人間なんだ」っていうのがじわじわと響いてきて、そうするとやっぱり「あ、こっちのほうがラクだな」って思えるようになりました。

今まで自分を抑えていたところがすごく多かったのが、自分をもっと表現して人と積極的に関わったほうがラクですし、もっと自分を出していいんだなと。まわりからも喜ばれるというか、「なんか最近いいね」とか「元気だね」「イキイキしてるね」とかって言ってもらえるようになりました。

ギフトカラーも2色ありますけど、それはコーラルとイエローゴールドだったんですね。「あ、コーラル2つも入ってた!これはもう人と関わるしかないな」と(笑)。何をそんな今まで臆病に抑えてたんだろうって、もったいなかったなっていうことがわかった感じです。

みちこ先生はギフトカラーのほうでなにか気づきはありましたか?

みちこ先生:
私はピンクとグリーンなんですけど、たとえばミナモトカラーのレッドで自分的には頑張り過ぎてるなっていうときに補色のグリーンでバランスを取ったりっていうことが意識できるようになった感じです。

舞子先生:
ピンクのかわいらしい柔らかい感じがそばにいて癒やされますし、グリーンもまさに一緒にいるだけでくつろげる感じとか落ち着く感じがあって、まさしく周りのために活かせるギフトカラーっていう感じでぴったりですね。

色の意味を知って自分のカラーを知ることで、自分を発揮しやすくなりますよね。なんとなくそれまで感じたことでも、より明確になるっていうところがあると思います。

みちこ先生:
自分が解放された感じもしますね。

舞子先生:
私も自分なりにこだわりとか信念みたいなものとか、きっと昔からあったんでしょうけど、それをあえて引っ込めちゃってるところがあったので、それは自分らしく生きられないし、苦しむのも当然だったかなと。

ただ、そんなふうに苦しんだ経験とか、その時期に周りに助けてもらったりとか、すごくありがたい経験をいっぱいさせてもらったので、その経験が培われて今の自分になったなっていう感覚があるので、昔からレッド系を全開で生きていたらそれはそれでエネルギッシュでよかったのかもしれないんですけど、やはり今の自分はなかったんだろうなって勉強して気づけたことでしたね。

みちこ先生:
今や舞子先生の色っていう感じですものね。

舞子先生:
特にギフトカラーでいうと、イエローゴールドのほうで、自分が輝くことで周りも輝いてもらえるというか、それぞれの方の目標とか自分なりの道やこだわりとか、その人なりの輝くものを発見してもらえるきっかけになれたらいいなと思えたので、まずは自分が輝かなきゃ!って思いましたね。

みちこ先生:
私も舞子先生のキラキラに惹きつけられて、いつも助けられてますよ。

舞子先生:
自分の良さを知って自分を大切にできないと周りの人にやさしくするのって難しかったりするじゃないですか?そこに気づけたのもカラーの勉強をしたことが大きかったです。

「自分はいいからみんなのために・・・」っていうのは、なんかちょっともったいないですよね。せっかくなら自分のいいところをいっぱい出して、周りの人にも喜んでもらえるっていうのが最高だなって思います。

みちこ先生:
まず自分を知るっていうことですよね。

色って日常にあふれてるじゃないですか。洋服とかお花とかメイクとか、身近にあるものを色の意味を知って活用していけると、より毎日が彩りあふれて楽しくなるんじゃないかなって思いますね。

ちょっとお花屋さんで目に入って気になった色の意味を知ることで、今の自分はこういう気分なんだな、とかがわかるきっかけになるかなって思います。自分でそういうことを考えてる時間も楽しいなっていうことも感じています。

舞子先生:
自分のことを分析するというか、探求する時間という感じですね。ホント、一人でも多くの人に色のことを知ってもらいたいですよね。

みちこ先生:
はい、私もそう思います。

舞子先生:
今日は楽しい時間になりました。どうもありがとうございました。

みちこ先生:
こちらこそ、ありがとうございました。(了)

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