CPAA認定講師 特別対談『高橋雅子先生×鈴木美代子先生』

今回は、色彩心理学術協会(CPAA)認定講師の高橋雅子先生鈴木美代子先生のお二人の対談の模様をお届けします。

お二人ともシンガーソングライターで俳優の福山雅治さんの大ファンという共通点をお持ちで、色彩心理はもちろんのこと、福山さんの話もどんどん広がり、色彩心理の面白さや奥深さ、また子育てにおける気付きにまで話が及ぶ、実に楽しい時間となりました。

大好きな“ましゃ”に会いに、
全国津々浦々

高橋雅子先生(以下「雅子先生」):
こんにちは。今日はよろしくお願いします。

鈴木美代子先生(以下「美代子先生」):
こちらこそ、よろしくお願いします。

雅子先生:
福山ファンのきっかけってどんな感じなんですか?

美代子先生:
20代のころからドラマを見て「かっこいい」「タイプだなあ」って思ってたんですけど、30代のころに娘の同級生のお母さんで福山ファンの人がいて、一回ライブを観に行こうってなったんですね。

最初のライブはファンクラブに入る前だったんですけど、横浜アリーナで今ではありえない“立ち見”で見ました。
「生歌ってすごいんだー」って思ってたところに『Dear』でヤラれまして(笑)。
それでファンクラブに入って、お友達とライブに行くようになった感じです。

雅子先生:
ファンクラブは何期生になるんですか?

美代子先生:
14期生です。雅子先生のきっかけはどんな感じですか?

雅子先生:
私、テレビをあんまり見ない人で、最初はお恥ずかしい話、福山雅治っていう名前は知ってたし、歌を歌ってる人らしいっていうことも知ってはいたんですけど、顔と名前がぜんぜん一致してなかったんです。

それで、あるとき東野圭吾さん原作の『ガリレオ』っていう映画をレンタルで観て、この俳優さんカッコいい!って少しキュンとなったんですけど、そのとき挿入歌を作詞・作曲されてて、「この俳優さん、作詞作曲もして、自分でも歌手として歌ってるんだ。すごい人だなー」って思って、それで今度は本人のCDもレンタルして聞いてみたら、これがまたどの曲も素晴らしくて、「えー、この人ギターも弾くの!?」なーんて思ってる頃にはガッチリとハートを掴まれてて、次の月にはファンクラブに入会してました。

それが2009年の年末ぐらいで、その次の年から大河ドラマの『龍馬伝』が始まる時期だったんで、そのころはもう私にとってはタイヘンでした(笑)。
それからは、ぜんぜんテレビを見ない人だったのが、ドラマも観て、CMも観て、歌がかかっては反応して、あげくには街なかで「福山通運」のトラックが走ってるだけでも反応しちゃって(笑)。

美代子先生:
すごいなー(爆笑)。

大好きな福山さんの広告の前でニッコリの雅子先生

雅子先生:
周りの友達も私が福山の話を始めると長くなるのわかってるんで、みんな「あー、はいはいはいはい」みたいな感じですよ(笑)。
なので、ファンクラブの入会が2010年の1月で、今は福山ライブっていうのを口実に地方へ行って、旅行も楽しんでます。

美代子先生:
どのへんに行かれたんですか?

雅子先生:
行けそうな場所と日程があえばって感じですけど、四国とか北海道とか。

美代子先生:
すごい! お友達とですか?

雅子先生:
娘とです。

美代子先生:
いいですねえ。

雅子先生:
娘はすごい大ファンってわけではないですけど、歌はいいねって言ってくれてて。
あとはもうこっちから洗脳ですよね(笑)。知らないうちに娘もどの歌も口ずさめる、みたいな。

美代子先生:
ウチの娘もそうです(笑)。車でいつも流してるから覚えちゃった、みたいな。

雅子先生:
年末(※編注:2018年末)のファンクラブ限定のイベントは行きました?

美代子先生:
12月21日しか行ってないんですけど、雅子さんは?

雅子先生:
4回行きました(笑)。ダメもとで抽選にエントリーしたら、たまたま当たっちゃって。

美代子先生:
えー!すごいですねえ。私は2日エントリーしたんですけど当たったのは1回でした。

歌詞に込められた
色のキーワード

美代子先生:
今回、色彩心理と福山って聞いて、パッと浮かんだのが『心color~a song for the wonderful
year~
』だったんですよね。
あの歌って、毎年だいたい年末に歌ってくれてる気がしてて、今年1年がんばってきて、また来年も頑張ろうみたいな歌詞なので、毎年聞くたびに自分でも「ああ、今年1年がんばったなあ」とか「来年もいい年になるかなあ」って思いながら聞くんです。
で、歌詞の中には、みんなそれぞれの色があって、「どんな色をした自分の花を咲かせることができるのかな」っていう詞とかもあるんで、それこそミナモトカラーに通じるものがあるなあ、みたいに思ってました。

雅子先生:
あの人自身がすごくいろんな色を持ってるなって印象があって、歌でいうと例えば『桜坂』ならピンクのイメージ、みたいに、意識して色を取り入れてたりするのかなって思いますね。

美代子先生:
今回、色って意識して調べてみると、『桜坂』にも“薄紅色”って出てきたり、『Venus』では“小麦色”とか、曲のタイトルでも『蜜柑色の夏休み』、あと『RED×BLUE』なんてまさに!って感じですものね。
Redのところの歌詞なんて、

「赤く熱く燃え上がれ鼓動(いのち)よ 明日へ走れ 愛は呼んでいる」

って、赤のキーワードが全部入ってたりして、「あ、福山、色の意味知ってるんだ」みたいな(笑)。

雅子先生:
そうね、研究してそう。

美代子先生:
年末のライブでも『IN THE
CITY
』歌ってくれたじゃないですか?あれも歌詞の中に「シグナルはいつもイエロー」ってありますよね。その時点で今回の対談があるってわかってたんで、「おー!色が出た!」って思いました。

あと、さっきの『蜜柑色の夏休み』とかも、オレンジ色の夏休みって言わないところもいいですよね。

雅子先生:
ふるさとの長崎のおばあちゃんの蜜柑畑の思い出があるもんね。

美代子先生:
色はオレンジでも、“蜜柑色”っていうことで爽やかさとか、また違った印象がありますし。

雅子先生:
群青』なんかもいいですよね。イラン・イラク戦争のときに作った歌で、歌詞も世界平和とかを意識してる感じだから、ブルーの「平和」っていうキーワードとも思いが重なってきたりする感じかなと。

福山の歌にはいろんな視点や観点があって、恋愛の歌もあれば、世界に向けての歌もあれば、あと『クスノキ』なんかだと、原爆で枯れかかったクスノキを再生したいっていう故郷への思いとか、どれもすごくいいんですよね。

美代子先生:
ふるさとへの思いがとても強いですよね。ライブのときって、ステージのビジョンに歌詞が全部出るじゃないですか。いつも歌を聞きながらあれを読んでて、その年のそのときの心境を感じたり、癒やされたり、頑張ろうって元気をもらってます。

対談中、さっそく福山さんの曲の歌詞をスマホで検索し、その素晴らしさに魅了されるお二人(笑)

雅子先生:
たとえば、福山を追いかけてるときの自分の色って、どんな感じで表現されるんでしょうね?

美代子先生:
雅子さんは何色ですか?

雅子先生:
私はミナモトカラーがレッドとオレンジなんで、レッド全開かなぁ。スイッチの入り方が半端じゃないんで(笑)。ライブ行ったら叫んでますか?

美代子先生:
うーん…隣の友達には負けるかなあ…(笑)。雅子さんは?

雅子先生:
叫びますねえ。

美代子先生:
さすがレッドですね。まあ、でもやっぱりレッド全開じゃないとねえ。立ったり、飛び跳ねたり、腕上げたり回したり、アクティブにしないと。

雅子先生:
発散してこそ、また次のエネルギーが出てきますしね。美代子先生のミナモトカラーは?

美代子先生:
私はレッドとイエローですね。イエローの「楽しむ」っていうのと両方使ってます。

雅子先生:
ほんと、ライブを楽しむことで生活にうるおいが出ますよね。

美代子先生:
うるおい、大事ですよねー(笑)。

雅子先生:
女性ホルモン、いっぱい出てると思うもんね(笑)。そうやって元気になって、おかげさまで日常も元気に過ごせてるのかなあって思います。
今回の対談の話もそうですけど、彼のファンだっていうことがきっかけで日常生活で人間関係が広がることとかありますしね。
あと、そんなに福山のファンじゃない人でも、私があまりに元気にイキイキ話すんで、そこから相手と打ち解けたりとか。

美代子先生:
人でもモノでも、なんでも“熱中する”っていいですよね。

雅子先生:
ファンじゃない人でも、けっこう意外とみんな好意的に捉えてくれるんですよね。「機会があればライブも行ってみたい」なんて言ってくれたりして。

ミナモトカラーと子育て

雅子先生:
心color~a song for the wonderful
year~
』のところでも話に出ましたけど、まず一人ひとりが自分の色を知るっていうことってポイントかなって思いますよね。

美代子先生:
持っている色を活かして、理解することで前向きになれたりするんで、色を知るって大事ですね。

雅子先生:
あんな色がいいなあ、うらやましいなって思ったりもしますけど、そうじゃない、と。

美代子先生:
あの人のああいうところがいいなあとかって思っても、その人と自分では持っている色が違うから、それぞれの花を咲かせることですよね。

雅子先生:
そこがストンと腑に落ちてくると、自分も輝くのかなって思いますね。

美代子先生:
ですよね。それに「ああ、私こういう色持ってるんだ」っていうのがわかると、自信にもなりますね。

雅子先生:
美代子さんは自分のミナモトカラーを知ったことで、何か具体的に気づいたこととか、変わったこととかありました?

美代子先生:
レッドは入ってるのかなあとは思ったんですけどね、まさかイエローが入ってくるとは思わなかったんですよ。
“石橋を叩く”タイプというよりは“思い立ったが吉日”タイプなので、そのへんはレッドだなと。

それに福山のことはもちろん、色彩心理のことについても、好きなことはとことん楽しみたいとか、いろんなことを知りたい・学びたいって思うんで、やっぱりイエローなんだなあって今はすごく思います。
あと、レッドとイエローを混ぜるとオレンジとかコーラルになることなんかも含めて考えると、やっぱり人と関わっていくことが好きですね。
ちなみに、雅子さん、ギフトカラーは何色なんですか?

雅子先生:
レッドとイエローです。

美代子先生:
そうなんですね。ギフトカラーのワークのときに周りの方におっしゃっていただいた自分の魅力とか良さとかってどんな感じでしたか?

雅子先生:
行動力がある、とか、知識欲でいつも何かを探求してたり、場を明るくしてくれるとか。

美代子先生:
まさに!って感じですね。あのギフトカラーのワークってすごくうれしいですよね。周りがお世辞じゃなく、心からいろいろと言ってくれて。

雅子先生:
素(す)の自分を見て言ってくれますからね。美代子先生はギフトカラー何でした?

美代子先生:
私はイエローとマゼンタなんですけど「一緒にいると気持ちがラクにいられる」みたいに言っていただいたのがうれしかったですね。ミナモトカラーもそうですけど、ギフトカラーも自分の中ですごく自信になりましたね。

雅子先生:
占いの星座とかともまた違いますもんね。ミナモトカラーが同じであっても、人によって個性が全然違って、その人らしいカラーがあるんですよね。

美代子先生:
レッドだったら、行動的な人もいれば、すごく愛情深い人もいるし、情熱的だったり、いろいろなレッドの人がいますね。「レッドの中でも自分はこのレッドなんだ!」っていうのが具体的にわかるから、自分の個性っていうものが際立つし、それをもっと全面に出して生活していこうって思えて、ラクになれると同時に前向きになれるんですよね。

常に笑顔の絶えない雅子先生と美代子先生。講座を受講された生徒さんからお二人が慕われるのも納得です。

雅子先生:
私の場合、ミナモトカラーがオレンジって出たときに、実は最初全然しっくりこなかったんです。

美代子先生:
今はどうですか?

雅子先生:
今はもう自分の中でジワジワとキテますよ。やっぱり何でも自分で体験して経験して腑に落としたいっていうところがあって、頭で理解するよりも動いて実感してわかったことが本当に自分の中に落とし込まれたときに揺るがないものになるっていうのが、そもそも自分の質としてあったなあって、それこそ頭と腹で納得できたんですよね。

それで、ミナモトカラーがわかって「ああ、私はそうなんだな」って思ったら、行動することが今までより、もっともっと軽やかにできるようになったなあって思います。理論を理解することはそんなに得意じゃないですけど、体験したことを人に話して伝えることで、より人に伝わっていくっていうところはあると思います。

美代子先生:
オレンジの補色のブルーの「コミュニケーション」ですね。経験や体験からくる言葉やコミュニケーションが相手に届くってことですよね。

雅子先生:
うちの娘はブルーが強いんですけど、家で話してると何かにつけて「何それ?」って突っ込まれるんですよね。それに理路整然と返せないことがよくあって、以前はなんだか娘に責められてるような気になることも多かったんです。

けど、それは「ちゃんとわかりたい」「理解したい」っていうブルーの『誠実さ』からくる問いかけなんだなっていうことに、色を学んで気づくことができて、娘の言葉にも丁寧に答えていくことができるようになりましたよ。おかげさまで娘もしっかりわかってくれるようになりましたね。

美代子先生:
たしかに。CPAAで色彩心理を学んで色のキーワードとか意味とかを知ることで、子育ての場面でも「この子は自分とは違う人間なんだ」っていうことが明確にわかるようになりました。

「自分はこういう人間だからこれが正しい。だから子供にもそうしてほしい」っていうような思いを押し付けることなく、今は自分と子供との間にきっちり線引きして接することができるようになってます。

雅子先生:
話が色に置き換わると、スッと素直に入ってくるんですよね。「この子は理屈っぽい」みたいに思うよりは「この子はブルーのタイプだから」って思うほうが、気持ちの上でもワンクッションあって相手を理解しやすくなりますね。

美代子先生:
うちの娘はグリーンが強いんですけど、レッドの私からすると「あんまり情熱的じゃないなあ」って感じるのは「あ、この子グリーンだからしょうがないよな」って思える一方で、グリーンの「調和」とか「癒やし」とか「俯瞰して物を見る」っていうキーワードから、娘の良さもすごくよく見えてくるんで、色に置き換えることって人間関係にすごく役立ってます。

雅子先生:
福山はいろんな色を持ってそうですよね。何色なんだろう?

美代子先生:
かなり気になりますね。ミナモト色彩心理講座でミナモトワークの人生経験のシェアを聞いてみたい(笑)!

雅子先生:
「それ、知ってます!」ってことも多かったりして(笑)。
福山の色ってことで1つ思うのは、やっぱりひとつひとつこだわる感じがすごいですよね。
トレーニングとか、かなりストイックに突き詰めてますもんね。もう鍛え過ぎじゃないかっていうくらい胸筋すごいですからね。バーベル100kg上げちゃったり。

美代子先生:
でも、そんなにマッチョな感じしないですよね。お尻とかも小さいし。

雅子先生:
筋肉の付き方についても、どこを鍛えるとどこが発達するかとかっていうのを全部しっかり研究して、体型がマッチョにならない鍛え方をしてるみたいですね。
ボディラインは崩しちゃいけないから、体幹を鍛えることを中心に、トレーナーの方としっかりやってるみたいですね。

美代子先生:
さすがですね。

雅子先生:
カメラとかもこだわってるし、そういう“こだわり”って色でいうとなんですかね。ロイヤルブルーかな。

美代子先生:
集中して物事の深いところまで突き詰めるっていう意味ではロイヤルブルーですかね。あの圧倒的なスター性っていう意味でゴールドの感じもあるのかなって思うと、ロイヤルブルーの補色にもなってますし。

雅子先生:
なんだかいろいろと勝手に言いたい放題言ってますけど(笑)、色で福山を語るって面白いですね。

美代子先生:
なかなかない経験ですよね(笑)。

雅子先生:
せっかくですから今度、ライブもご一緒したいですね。

美代子先生:
はい、ぜひぜひ。私はライブはまだ関東から出てなくて、行っても埼玉、横浜、東京くらいですけど、今日の雅子さんのお話に影響されて、旅行も楽しみたいなって思いましたね。テレビで観るより、“生ましゃ”のほうがかっこいいですものね。

雅子先生:
旅行だけの目的で出かけるのってなかなか大変ですよね。でも、ライブがあるとそのキッカケになるし、地方の会場はコンパクトなところも多くて、近くで観られて一体感もあっていいんですよ。

美代子先生:
いいなあ。機会があったらぜひご一緒したいです。

雅子先生:
ですね。やっぱり一緒に行くのがファンの人とだと全然違いますものね。今日もいろいろお話できてうれしかったです。

美代子先生:
どうもありがとうございました。

雅子先生:
こちらこそ、ありがとうございました。(了)

やさしく温かいお人柄のお二人の講座を、この機会にぜひ受けてみて下さい!

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