色彩心理学によるカラーカウンセリングの魅力と偉力

いかに、人は色の影響を受けるのか、ストループ干渉についてのブログ記事を書き、あらためて色のカウンセリングの魅力と偉力について触れてみたいと思います。
むかし、色を使わずにカウンセリングをしていたこともありましたが、色を使うようになって、クライアントが受け取るものの大きさの違いを何度も目の当たりにしてきました。

「あなたは自分を信頼していいのですよ」

対話の中で、クライアントがカウンセラーにこういった言葉を言われることはあるでしょう。自分だけで思うより人にそう言われることで、自分を信頼したくなる気持ちが芽生えることもあると思います。しかし、言葉だけでは届かない場合もあります。そんなときは、クライアントが自分で選んだ「青」と一緒にこの言葉を耳にすることで、青が持つ穏やかなイメージと併せて「あなたは自分を信頼していいのですよ」という言葉が、グッと自分の内側にまで入っていきやすく、自己信頼のサポートとなります。

「好きなことをやるといいですね」

こういった内容も言葉だけで言われるより、自分で選んだ黄色を前に「好きなことをやるといいですね」とカウンセラーに言われることで、明るい色の波長を持つ黄色が言葉も心も照らし、気持ちも自然と明るくワクワクしやすく、よし、好きなことをやろう!と心が反応しやすくなります。

不安や戸惑いにより、やりたいことがあってもなかなか行動的になれなかったときも同様です。

「あなたは行動できる人ですよ」

と言葉だけで言われるより、体中を駆け巡る血液の色、炎の色、燃える色である赤を選び、その赤を前に「あなたは行動できる人ですよ」と言われると、そうかも!できるかも!と前向きな気持ちで動き出しやすくなります。

もちろん、数ある色の意味の中からどの意味をお伝えするのかについて、カウンセラーが決めつけてしまうことは言語道断ですが、クライアントの心が動いたキーワードであれば、どんどんお伝えすることでクライアントを尊重することにも繋がります。

色を選んでいただく利点は何と言っても、クライアントの状況がそのまま選んだ色に表れ、クライアントの欲しい答えが色の意味に如実に表れる「色と心の共鳴力」です。

クライアントとカウンセラーは価値観も育った環境も違います。どれほど勉強してもクライアントの気持ちと同じになることはできません。お話しする中でクライアントの才能や魅力がわかっても、またカウンセラーがどれほど多くの言葉の引き出しを持っていたとしても、自分が経験していない相談内容については、うまく伝えられないこともあります。
しかし、色を介することで、“色の意味”がカウンセラーの知識や技量を補ってくれます。クライアントの良さや抱えているテーマを、難しい言葉など使わずにお伝えすることが可能になるのです。

自分とは異なる価値観や思いやりの言葉が、自分では出てこなかった考え方として有益な場合はもちろんあるとは思いますが、自分で選んだ色からのメッセージは直接自分で選んでいるからこそ受け取りやすいものとなります。自分の感覚で選択し自分で決めた色だからです。一瞬の感動で終わることなく、むしろ時間が経過するほどに深く染み渡ることが多く、それは自分の中にあった答えだからこそヒシヒシと実感できるものなのです。

色と心の共鳴作用により、クライアントが選んだ色にはクライアントの答えがズバリ!表れるので、カウンセリングをすることそのもののハードルは決して高くありません。ただし、それは簡単であるという意味ではなく、カウンセラーの経験や考え方を押し出す必要がないので、シンプルに色の意味をお伝えするだけでいいということです。

「カウンセラーになりたい!…でも、自分にできるだろうか?」と考えている方がいらっしゃいましたら、色によるカウンセリングは、お勧めです。

しかし、色の意味をしっかり腑に落としていないとカウンセラーとして(仕事として)やっていくには難しいため、色彩心理学の土台づくりができる色彩心理基礎講座と色彩心理活用術講座の受講は必須と思っていただければと思います。

カウンセリングができる色の理解を深めるためには、1日や2日ではマスターできません。テキストと映像だけの通信教育などで学習できる類のものでもないので、「誰でも簡単にカラーセラピストになれる!」といったキャッチコピーを鵜呑みにすることの危険性についても知っておいてほしいところです。

色の意味を安直に覚えてしまうと、コーラルを選んだクライアントに「傷つきやすい人ですね」、オレンジを選んだクライアントに「ショックな経験があったと思いますが…」、というような言葉を平然と言ってしまいます。色の伝え方をマスターしておらず、こういったキーワードが持つ言葉の重さを理解していないと、クライアントの心に土足で入り込むような行為になってしまい、余計に傷つけてしまう危険性大!実際に、“傷ついている”という言葉に傷つき、カラーセラピー体験をして10年もの間ずっとしこりが残っていた方もいらっしゃいます。似たようなケースは1件や2件ではありません。

先程もお伝えしましたが、色のカウンセリングは、カウンセリングそのもののハードルは高くないけれど、簡単ではないのです。シンプルに色の意味を伝えることが重要で、自然体で色の意味が定着していないとシンプルに伝えることはかなり難しいです。自然体というのは、暗記して覚えた色の知識ではなく、体験として得た色の知識の習得を指します。

手前味噌で恐縮ですが、カラーセラピーなどの勉強をすでにされていらっしゃる方がCPAAの講座に参加されると、必ずと言っていいほど「最初からこちらに来ればよかった」「やっと見つけました!」とおっしゃってくださいます。その真意は、色の意味を学んでも腑に落とせていなかった、ということでした。それは暗記に近い形で色の意味を覚えてしまったからだと言えます。

CPAAでは色の意味をしっかりマスターするために必要な時間と内容をご提供したいので、色彩心理基礎講座と色彩心理活用術講座を受けるというステップは外せません。そのため、一見すると資格取得が大変そうだと思われる方もいらっしゃるかもしれません。
ですが、(短期や安価という理由の)学びやすさを優先して講座に参加しても、色の意味を表面的に“知っている”だけにとどまり、身につかずに使いこなせないのであれば、結果的に時間とお金の無駄遣いになってしまうのではないでしょうか。

それだけならまだ自己責任ですむかもしれませんが、腑に落としきれていないレベルで誰かにカウンセリングをしてしまうと、そこで人の心をわざわざ傷つけてしまいます。その責任、とれますか?と言いたいです。

CPAAでは傷つけない言葉選びについても、色の意味と併せてお伝えしています。気をつけていても、人によってどんな言葉が不快に感じてしまうか、繊細に反応してしまうかは尽きることのない課題ですが、極力気をつけておくことはできます。
新設するカラーカウンセラー養成講座では、そのあたりに特に力を入れたカリキュラム内容になっています。

他で色の勉強をされた方からのお問い合わせで最も多いのは、色彩心理活用術講座から参加できないか、色彩心理ミナモト講座だけ受けられないか、といった途中参加のご要望です。色のことはすでに学んでいるのだからと、お気持ちはわからなくはないのですが、色彩心理基礎講座からしっかり土台づくりをしていないと、ミナモトカラーは、まず導き出せません。
そして、ご理解いただき、最初のステップである色彩心理基礎講座からご参加いただくと、その理由を納得していただけます。「知った気になっていたけど、本当の意味で理解できた」といったお言葉を頂戴し、すでに勉強された方ほど、理解がグッと深まったと喜んでくださいます。

本当に本気で色について学びたい、色の意味をマスターしたい、色のカウンセリングをしたい、そういった方にこそお越しいただきたいですし、来てよかったと思っていただける内容をご提供できるよう、こちらも日々学び続けております。

コロナになって、オンラインで講座にご参加いただいた方々からのご感想を書かせていただきます。

「こんな時期だったけど心が折れず、毎日が楽しかった。」
「色の意味の奥の深さが面白すぎる。」
「自分は自分のままでいいんだ!と思うようになった。」
「人を色に置き換えることを学んでから、人間関係が良好になった。」
「苦手な人を見る目が変わってストレスが減った。」
「自信がなくいつも悩んでいたけど、ミナモトカラーがわかって、自分が好きになった。」
「長年親を憎んでいたけど、色のリフレーミングを学んだ後から少しずつ変化が出てきた。」
「オンラインのおかげで東京に行かなくても好きな色について学べて、ありがたかった。」
「自分の色がわかって、明るくなった、オーラがある、と職場で言われるようになった。」

こういったご感想をお聞かせいただけると、色の偉大さをあらためて実感するばかりです。

色彩心理学を学びたい方、カウンセラーになりたい方、カラーセラピストになりたい方、一緒に色の魅力、色の偉力を楽しみましょう。心よりお待ち申し上げております。

ストループ干渉についての記事を読まれていない方は、ぜひ、そちらもご覧になってみてください。

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