バイオレット(パープル)・紫色の意味

バイオレット(パープル)・紫色の意味の導き方

自尊心、高貴、崇高、高尚、権威、思慮、統合、神秘、精神性の高さ、精神性、不思議、直感、霊感、ミステリアス、スピリチュアル、慈悲、慈愛、死の哲学、本質の探求、思慮深さ、魂、無意識、潜在的、悟り、宗教、尊い、倫理、道徳、無限、成熟、気品、上品、下品、魅惑、個性的、アイデンティティー、芸術、美、霊的、感性、魂、独創的、繊細、変化、変容、奉仕、究極的、希少価値、変態、プライド、セクシャリティー、精神的指導者、高級、ヒーリング、癒やし、現実逃避、非現実的、無責任、喪失感、悲嘆、恐怖、深い孤独、憂うつ、不安、不調、コンプレックス、罪悪感、嫉妬、隠された怒り、堕落(だらく)、低俗、無慈悲、独裁、傲慢、考え過ぎ、自己完結、妄想、現実逃避、ナルシスト、疲労感、プライドが高い、女性性と男性性のバランス、優美、優雅、孤独、寂しさ、霊性、メタノイア(視座の変換・概念の変成)、謙遜、無感情

「色には意味がある」
そう聞いて、インターネットなどで例えば「色の意味 バイオレット」「色の意味 パープル」などと検索すると、こんなキーワードがたくさん調べられると思います。

こうしてみると、一見、色々なキーワードが脈絡なく並んでいるようにも見えますが、実はすべてがつながっていたりします。

たとえば、色を理解するためのアプローチのひとつとして、色の意味を「象徴」から考えていく、という方法があります。

象徴というのは、紫色、バイオレットと聞いて連想されるもののこと。
あなたは「紫色のもの」といわれて何を思い浮かべますでしょうか?

  • ナス、紫キャベツ、紫芋、ブドウなどの食べ物
  • ラベンダー、紫陽花、スミレなどの花
  • 紫水晶、アメジストなどの宝石
  • 風呂敷
  • 着物
  • お寿司屋さんの「むらさき」(醤油を表す隠語)
  • セクシュアリティや妖艶さが演出される場面
  • 黒米(黒とあるものの炊飯すると紫色のお米になる)

などなど、人によって様々かと思いますが、色の意味はこうしたものから派生して得られるものです。

ラベンダーと言えば、アロマなどの世界では癒やしの香りの定番として人気ですが、そこから文字通りバイオレットには「癒やし」「ヒーリング」といった意味があります。

また、バイオレット・紫色は古くから高貴さや地位の高さを象徴する色として使われてきました。王や王女のマントやローブに使われたり、日本でも聖徳太子の時代の「冠位十二階」の最高位の色としても珍重されたこともあり、意味としては「高貴さ」「上品さ」「高級」「気品」といった意味が導かれます。

さらに、中国唐代の皇妃である楊貴妃(ようきひ)は、美容食として炊飯すると紫色になるお米「黒米」を常食していたり、同じくその楊貴妃が亡くなった際、紫の褥(しとね=敷物のこと)に包まれて埋葬された、といったエピソードからも転じて「美」「優美・優雅」「ミステリアス」「魅惑」といったキーワードも想起されてきます。

さらには、近年ヨガなどの普及で一般の方にもよく知られるようになったチャクラとの対応もあります。

チャクラとは、簡単に言うとエネルギーや気の出入り口のこと。
肛門のそば(性器周辺)から下半身全体にかけての第1チャクラ、下腹部の第2チャクラ、みぞおち下(胃のあたり)の第3チャクラ、ハートの部分の第4チャクラ、喉の第5チャクラ、眉間(第三の目)の第6チャクラ、頭頂部の第7チャクラ、という7つのチャクラが存在します。

それぞれが色と対応していることが知られており、バイオレット・紫色は頭頂部の第7チャクラと対応しています。
大地から最も遠く高い場所にある頭部をあらわすことから「精神性の高さ」「スピリチュアリティ」「神秘」といった意味があります。

また、バイオレットの色の意味を考える上でもうひとつ考えておきたい観点があります。

それは、バイオレットが「ブルー」と「レッド」が合わさってできた色であるため、ブルーとレッドのそれぞれの色の意味が合わさることでも、バイオレット特有のキーワードが導かれるということです(ブルーの詳細はこちら、レッドの詳細はこちらをクリック)。

たとえば、ブルーには「内省」「創造性」といった意味があり、レッドには「行動」や「情熱」といった意味があります。自分のことを考えて考えて考え抜いたら情熱が芽生え、自分の人生を動かす(クリエイトする)ために行動すること、次のステージへ動いていくといった意味からバイオレットの「変化」「変容」といった意味へ繋がっていきます。

あるいは、ブルーの「天の意志(神の意志)」「コミュニケーション」、レッドの「愛」「情熱」といったキーワードが合わさると、人知を超えた、より一層深い愛情をもって周囲に働きかける様子から転じて「慈悲」「慈愛」「奉仕」といった意味がもたらされます。

ちなみに、こうした連想は、バイオレットのネガティブなキーワードにもあてはまります。

たとえば、美や高貴さ、気品なども、表現の仕方を一歩間違えると品がなくなることがよくありますが、そんな様子から「ナルシズム」「下品」「プライド(悪い意味での)」といった意味にもつながります。
また、奉仕をしても周囲から感謝されない、あるいは喜ばれない場合に自身の欲求が満たされない様子から「隠された怒り」といった意味が生じます。
ほかにも、近年流行しているスピリチュアルなども、ややもすると現実からの浮世離れにつながり「現実逃避」「非現実的」「無責任」といったキーワードも導かれてきます。

色の意味とその活用法を学ぶ上で最も大切なこと

このように、一言で紫と言っても、色々な意味があるわけですが、ここで非常に大事なことがあります。

それは、紫が気になったり、紫を選ぶ人の在り方や心の様子を、ごく一部のキーワードだけで決めつけてはいけない、ということです。

一般的には、紫というと癒やしの色であったり、気品あふれる色のイメージを持っている人が比較的多いかもしれません。
しかし、紫が気になったり紫を好む人が、みんな癒し系で気品にあふれているわけではないのです。

ボランティアに限らず、仕事やプライベートにおいて周囲のために献身的に奉仕している人も、または大きな環境の変化に直面している人も紫を好みますし、あるいはネガティブな要素に共鳴して、スピリチュアルに傾倒しすぎて現実逃避をしている人や、周囲のために献身的に動いているのにそれが認められないことから心の内側に隠れた怒りを抱えている人なども紫が気になって選んだりします。

つまり、色彩心理の観点から受講生の方やクライアントさんと向き合うときは、こうしたバイオレット・紫の多様な側面をお伝えした上で、相手の心境や状況について、丁寧にヒアリングしていくことが求められるのです。

話がプライベートかつデリケートな内容に及びそうな場合は、きちんと相手に敬意を払ったうえでコミュニケーションをはかり、
「この人になら話してもいいかな」
「この人に聞いてもらいたいな」
と思ってもらえるような信頼関係を築いた上で、対話を進めていく必要があるわけです。

ところが、カラーセラピストなりカラーカウンセラーにこうした視点が欠けていると、紫が気になる人にいきなり

「あなたは、スピリチュアルなヒーラーになる人です」
「今が変化のときですよ」

などと勝手に決めてかかるような言葉を平気で投げかけるわけです。

ひどいケースになると、そう言われてピンとこないクライアントさんに対して

「あなたは自分で気づいていないだけで、ヒーラーとしてたくさんの人を癒せる質を持っているんですよ!色がそれを表しています!どうか気づいてください」

などと、どんどん最初の勝手な意見を押し付けていくようになったりします。

そうなると、スピリチュアル、ヒーリング、変化などと言われてピンとこないクライアントさんからすると、色彩心理はしょせん「当たらない色占い」という認識になってしまいます。
それだけならまだしも、人によっては、行動したら良いと頭ではわかっているけれどもどうしても身動きが取れず、変化することが怖いと悩んでいる人が罪悪感を感じたりします。

こんなふうにして、カラーセラピストやカラーカウンセラーの無知や無理解から、色の仕事の現場で、色を通して自分を見失ったり、心が傷つく人が日々生まれているのです。

この「意見のゴリ押し」の罪なところは、まれにドンピシャ当たってしまうことがあるということ。
その場合、クライアントさんから出る言葉はたいてい決まっていて、

「色だけで、自分で気づいていないような色々なことがこんなにわかってしまうなんて、先生スゴいです!」

こんな言葉をひとたび聞いたセラピストやカウンセラーは、また他の人からも「スゴい先生」と呼ばれたいがために、それ以降、ますます色で人の心を「当てにかかる」ようになるケースがほとんどです。

冒頭でもご紹介したように、今やインターネットで「色の意味 バイオレット」などと検索すれば、たくさんのキーワードが表示されます。
しかし、バイオレットの意味を丸暗記しただけでは、色を理解したことにはなりません。

  • なぜ、そのキーワードが導かれるのかという観点で、それぞれの意味を丁寧に紐解くこと
  • 自分はその中のどのバイオレットのキーワードと共鳴するのかを、自分の個性や性格、過去の経験などから深く考えること
  • 自分とは共鳴しない、違うバイオレットのキーワードに共鳴している他の人の話を聞くこと

こうした作業を通してそれぞれのキーワードを自分事として落とし込んでいく作業が大切です。
そして、その作業を通して、ほんとうの意味で色を理解してはじめて、自分も他人もほんとうの意味で理解することができるのです。

当協会の講座が、必ず2名以上で行い、参加者の人達がそれぞれ色の意味について色々な対話をすることで、それぞれの色に対する包括的な理解を深めていくスタイルを採用しているのは、そのためです。

色のキーワードがたくさん載っている本やホームページを読んだり、あるいは講師が
「バイオレットはこういう意味があります、こういう意味もあります、こういう意味も…」
とキーワードを羅列して解説する講座を受講したところで、残念ながら色の理解は深まりませんし、使える知識にならないのです。

こうした誤った形で色の勉強をしてしまったことで「色って当たらない」「全然使えない」といった誤解を抱いている人がもしいたとしたら、本当に残念でなりません。

一人でも多くの人に色が持つ魅力と、色を活用することの本当の楽しさを伝えていくことは、当協会の大切な使命のひとつと考えています。

ブルー・青色の意味

イエロー・黄色の意味

レッド・赤色の意味

グリーン・緑色の意味

オレンジ・橙色の意味

ターコイズ・青緑色の意味

オリーブ・黄緑色の意味

もっと色のことを知りたい方へ

メルマガに登録する
テキストのコピーはできません。